第4回 / 全6回 ⏱ 約15分

ピボットテーブルで一瞬で集計

ピボットテーブルの作り方をステップバイステップで解説。月別売上集計や担当者別実績など、実務で即使える集計テクニックを紹介します。

このレッスンで学ぶこと

  • ピボットテーブルの基本概念と4つのエリア
  • ゼロからピボットテーブルを作るステップバイステップ手順
  • 実務で使える集計パターン(月別・担当者別・クロス集計)
  • グループ化で日付や数値を自在にまとめるテクニック

ピボットテーブルとは?

ピボットテーブルは、大量のデータをドラッグ&ドロップだけで集計・分析できるExcel最強の機能です。

関数との比較

1,000行の売上データを「支店別・月別」で集計する場合:

方法手順所要時間
SUMIF関数支店×月のマトリクスを手動で作り、各セルにSUMIFS関数を入力30〜60分
ピボットテーブルデータを選択 → 挿入 → フィールドをドラッグ1〜2分

データが増えるほど、ピボットテーブルの時短効果は絶大です。

4つのエリアを理解する

ピボットテーブルには4つのエリアがあります。ここを押さえれば使いこなせます。

エリア役割配置例
縦方向の項目支店名、担当者名
横方向の項目月、四半期
集計する数値売上金額(合計・平均等)
フィルター全体を絞り込む条件年度、商品カテゴリ
イメージ:
            [フィルター: 2026年度]
            1月    2月    3月     ← 列エリア
東京支店    500万  620万  480万
大阪支店    380万  410万  350万   ← 値エリア
福岡支店    220万  280万  190万
↑ 行エリア

ピボットテーブルの作り方(ステップバイステップ)

ステップ1:元データを準備する

ピボットテーブルがうまく動くために、元データは以下のルールを守ってください。

  • 1行目はヘッダー(列名)にする
  • 空白行・空白列を入れない
  • 1セル1データ(「東京・大阪」のように複数値を入れない)
  • データ型を統一する(日付列に文字列が混じらないように)
良い例:
| 日付       | 支店 | 担当者 | 商品カテゴリ | 売上金額 |
|-----------|------|--------|------------|---------|
| 2026/01/05 | 東京 | 田中   | PC         | 890000  |
| 2026/01/08 | 大阪 | 佐藤   | 周辺機器    | 35000   |

ステップ2:ピボットテーブルを挿入する

  1. 元データの任意のセルをクリック
  2. 挿入 タブ → ピボットテーブル をクリック
  3. 「テーブルまたは範囲を選択」が自動認識される → OK
  4. 新しいシートにピボットテーブルが作成される

ステップ3:フィールドを配置する

右側に表示される「ピボットテーブルのフィールド」パネルで、フィールドを各エリアにドラッグします。

例:支店別の売上合計

  • 行エリアに「支店」をドラッグ
  • 値エリアに「売上金額」をドラッグ

これだけで支店別の合計表が完成します。

ステップ4:集計方法を変更する

値エリアのフィールドをクリック → 値フィールドの設定 で集計方法を変更できます。

集計方法用途
合計売上合計、数量合計(デフォルト)
個数件数カウント
平均平均単価、平均点
最大 / 最小最高売上、最低評価

実務パターン1:月別売上集計

  1. 行エリア:「日付」をドラッグ(自動で月ごとにグループ化される)
  2. 値エリア:「売上金額」をドラッグ

ヒント: 自動グループ化されない場合は、日付セルを右クリック → グループ化 → 「月」を選択してください。

実務パターン2:担当者別×月別クロス集計

  1. 行エリア:「担当者」
  2. 列エリア:「日付」(月でグループ化)
  3. 値エリア:「売上金額」

これで担当者ごとの月別売上マトリクスが一瞬で完成します。

実務パターン3:商品カテゴリ別の構成比

  1. 行エリア:「商品カテゴリ」
  2. 値エリア:「売上金額」
  3. 値フィールドの設定 → 計算の種類 → 「総計に対する比率」
結果:
| 商品カテゴリ | 売上構成比 |
|------------|-----------|
| PC         | 45.2%     |
| 周辺機器    | 22.8%     |
| ソフトウェア | 18.5%     |
| サービス    | 13.5%     |

グループ化テクニック

日付のグループ化

日付フィールドを右クリック → グループ化で、以下の単位を選べます。

単位使い方
日別の推移を見る
月次レポート
四半期四半期決算の集計
年次比較

複数選択も可能です。「年」と「月」を同時に選ぶと、年月別の集計になります。

数値のグループ化

売上金額などの数値フィールドもグループ化できます。

  1. 値のセルを右クリック → グループ化
  2. 先頭の値・末尾の値・単位を設定
例:売上金額を50万円単位でグループ化
| 売上金額       | 件数 |
|---------------|------|
| 0 - 500000    | 45   |
| 500001 - 1000000 | 32 |
| 1000001 - 1500000 | 18 |
| 1500001 - 2000000 | 5  |

ピボットテーブルの注意点

  • 元データを更新したら「更新」ボタンを押す(自動更新されない)
  • 元データに行を追加した場合、ピボットテーブルのデータソース範囲も変更が必要
  • テーブル機能(Ctrl+T)でデータを管理すると、範囲が自動拡張されて便利(レッスン6で解説)

ハンズオン演習

以下のデータをExcelに入力してピボットテーブルを作成してください。

| 日付       | 支店 | 担当者 | カテゴリ | 売上金額 |
|-----------|------|--------|---------|---------|
| 2026/01/10 | 東京 | 田中   | PC      | 890000  |
| 2026/01/15 | 大阪 | 佐藤   | 周辺機器 | 45000   |
| 2026/02/03 | 東京 | 鈴木   | PC      | 1250000 |
| 2026/02/18 | 福岡 | 高橋   | ソフト   | 120000  |
| 2026/03/05 | 大阪 | 佐藤   | PC      | 780000  |
| 2026/03/12 | 東京 | 田中   | 周辺機器 | 62000   |
| 2026/03/20 | 福岡 | 高橋   | PC      | 950000  |
| 2026/01/22 | 東京 | 鈴木   | ソフト   | 85000   |

演習1: 支店別の売上合計を表示するピボットテーブルを作成してください。

演習2: 支店(行)× 月(列)のクロス集計を作成してください。

演習3: カテゴリ別の売上構成比(%)を表示してください。

演習4: フィルターエリアに「支店」を配置し、東京だけの月別売上を確認してください。

まとめ

  • ピボットテーブルは行・列・値・フィルターの4エリアにフィールドをドラッグするだけで集計できる
  • 関数で何十分もかかるクロス集計が数秒で完成する
  • 日付のグループ化で月別・四半期別の集計も簡単
  • 元データはヘッダー付き・空白なし・1セル1データのルールを守る

次のレッスンでは、集計したデータを視覚的にわかりやすくする「条件付き書式」を学びます。

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#Excel#ピボットテーブル#集計#分析