Backlog vs Redmine — プロジェクト管理ツールはどちらが最適?
日本の開発現場で長年使われてきたプロジェクト管理ツールといえばBacklogとRedmineです。Backlogは日本製のSaaS、Redmineはオープンソースのセルフホスト型と、提供形態が大きく異なります。
この記事では、2026年3月時点の最新情報をもとに、両者を徹底比較します。
基本スペック比較
| 項目 | Backlog | Redmine |
|---|---|---|
| 開発元 | 株式会社ヌーラボ(日本) | オープンソース |
| 提供形態 | SaaS(クラウド) | セルフホスト(OSS) |
| 無料プラン | あり(フリープラン) | 無料(OSS) |
| 有料プラン | スタンダード ¥17,600/月〜 | ホスティングサービス利用時は有料 |
| 日本語対応 | ◎(日本製) | ◎ |
| Git/SVN連携 | ◎(組み込み) | ◎(プラグイン) |
料金プラン比較
| プラン | Backlog | Redmine |
|---|---|---|
| 無料 | フリー(10ユーザー、1プロジェクト) | 無料(OSS、サーバー費用のみ) |
| スタンダード | ¥17,600/月(30ユーザー) | — |
| プレミアム | ¥29,700/月(無制限ユーザー) | — |
| プラチナ | ¥82,500/月(無制限ユーザー) | — |
| ホスティング型 | — | My Redmine ¥8,000/月〜 等 |
Backlogはプロジェクト単位ではなくプラン単位の課金で、ユーザー追加の費用が比較的明瞭です。Redmineは無料(OSS)ですが、サーバーの構築・運用・保守コストが発生します。
TCO(総所有コスト)の比較
| 項目 | Backlog | Redmine(セルフホスト) |
|---|---|---|
| 月額利用料 | ¥17,600〜 | ¥0 |
| サーバー費用 | ¥0 | ¥3,000〜10,000/月 |
| 構築費用 | ¥0 | 数万〜数十万円 |
| 運用保守 | ¥0(SaaS) | 月数時間のエンジニア工数 |
| アップデート | 自動 | 手動(テスト含む) |
| バックアップ | 自動 | 手動設定が必要 |
中小企業ではBacklog、社内にインフラエンジニアがいる組織ではRedmineの方がTCO面で有利になるケースがあります。
機能比較
| 機能 | Backlog | Redmine |
|---|---|---|
| 課題管理 | ◎ | ◎ |
| ガントチャート | ◎ | ◎ |
| Wiki | ◎ | ◎ |
| Git連携 | ◎(組み込み) | ○(プラグイン) |
| SVN連携 | ◎(組み込み) | ◎ |
| かんばんボード | ◎ | △(プラグイン) |
| ファイル共有 | ◎ | ○ |
| 通知 | ◎(メール、チャット連携) | ◎(メール) |
| カスタムフィールド | ◎ | ◎ |
| ワークフロー | ○ | ◎(詳細設定可能) |
| プラグイン拡張 | × | ◎(数百のプラグイン) |
| API | ◎ | ◎ |
UIの比較
BacklogのUI
- モダンで洗練されたデザイン: 2020年代のSaaSらしいUI
- 直感的な操作: 非エンジニアでもすぐに使える
- グラフ・チャート: バーンダウンチャート等が標準搭載
- 絵文字リアクション: 課題のコメントにリアクション可能
- モバイルアプリ: iOS/Android専用アプリ
RedmineのUI
- クラシックなデザイン: 2000年代後半のRails アプリの見た目
- テーマで変更可能: カスタムテーマでデザイン変更
- 情報密度が高い: 多くの情報を一覧で確認可能
- レスポンシブ対応: テーマ次第
- モバイルアプリ: サードパーティ製アプリ
見た目の印象は大きく異なり、Backlogのモダンなデザインは非エンジニアの利用者にも好評です。Redmineは機能的ですがデザインの古さは否めません。
Git連携の比較
BacklogのGit連携
- Gitリポジトリ内蔵: Backlog上にGitリポジトリを作成可能
- プルリクエスト: Backlog上でコードレビュー
- 課題との紐付け: コミットメッセージに課題キーを記述で自動リンク
- 差分表示: コミットの差分をWeb上で確認
RedmineのGit連携
- リポジトリブラウザ: Gitリポジトリの内容を閲覧
- コミット連携: コミットメッセージにチケット番号で紐付け
- プラグイン拡張: GitHubやGitLab連携プラグイン
- 外部Git: 外部のGitリポジトリを参照設定
BacklogはGitリポジトリが内蔵されているため、別途GitHubやGitLabを契約する必要がありません。小規模チームにとってはこれだけでコスト削減になります。
Backlogのメリット・デメリット
メリット
- 日本製SaaS: 日本語サポート・日本のセキュリティ要件対応
- 運用不要: サーバー管理・アップデート・バックアップが不要
- Git内蔵: 追加費用なしでGitリポジトリを利用可能
- モダンなUI: 非エンジニアも使いやすいデザイン
- チャット連携: Slack、Chatwork、Teams等と連携
- 導入の容易さ: アカウント作成後すぐに利用開始
デメリット
- 月額費用: スタンダードプラン¥17,600/月〜
- カスタマイズの制限: Redmineほどの自由度はない
- プラグインなし: 機能拡張の自由度が低い
- データの所在: 自社サーバーにデータを置けない
- ワークフロー: Redmineほど詳細な設定はできない
Redmineのメリット・デメリット
メリット
- 無料(OSS): ライセンス費用ゼロ
- 高いカスタマイズ性: プラグイン、テーマ、コード変更で自由自在
- プラグイン豊富: 数百のプラグインで機能拡張
- データの完全管理: 自社サーバーでデータを保管
- ワークフローの柔軟性: 詳細なステータス遷移を設定可能
- 歴史と信頼性: 15年以上の実績
デメリット
- サーバー管理が必要: 構築・運用・保守のスキルと工数
- UIの古さ: デザインが時代遅れ
- セキュリティ更新: 自社でアップデートを管理する必要
- モバイル対応: 標準では不十分
- 学習コスト: 初期設定や管理にノウハウが必要
ユースケース別おすすめ
中小IT企業(10-30名)
おすすめ: Backlog — 運用コスト不要、Git内蔵、月額固定で予算管理が楽
大企業のIT部門(100名以上)
おすすめ: Redmine — カスタマイズ性が高く、既存システムとの連携も自由
非IT企業のプロジェクト管理
おすすめ: Backlog — モダンなUI、学習コスト低、サポート充実
セキュリティ要件が厳しい組織
おすすめ: Redmine — オンプレミスで完全にデータを自社管理
まとめ:結局どちらを選ぶべき?
| 重視するポイント | おすすめ |
|---|---|
| 運用コスト | Backlog |
| ライセンスコスト | Redmine |
| 使いやすさ | Backlog |
| カスタマイズ性 | Redmine |
| Git連携 | Backlog |
| プラグイン拡張 | Redmine |
| サポート | Backlog |
| データ管理 | Redmine |
**「SaaSの手軽さを取るならBacklog、OSSの自由度を取るならRedmine」**が結論です。
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