GA4 vs Plausible — アクセス解析はどちらを選ぶべき?
Webサイトのアクセス解析はマーケティングの基本です。**Google Analytics 4(GA4)**は圧倒的なシェアを持つ定番ツール、Plausibleはプライバシーファーストの軽量アナリティクスとして急成長しています。
この記事では、2026年3月時点の最新情報をもとに、両者を徹底比較します。
基本スペック比較
| 項目 | GA4 | Plausible |
|---|---|---|
| 開発元 | Plausible Insights(エストニア) | |
| 無料プラン | あり(機能制限なし) | なし(30日間無料トライアル) |
| 有料プラン | GA4 360(大規模サイト向け) | $9/月〜 |
| Cookie使用 | あり | なし |
| プライバシー | GDPR対応(同意バナー推奨) | GDPR完全準拠(同意バナー不要) |
| スクリプトサイズ | 約45KB | 約1KB |
| オープンソース | × | ◎ |
料金プラン比較
| プラン | GA4 | Plausible |
|---|---|---|
| 基本 | 無料 | $9/月(10K PV/月まで) |
| 中規模 | 無料 | $19/月(100K PV/月まで) |
| 大規模 | 無料 | $69/月(1M PV/月まで) |
| エンタープライズ | GA4 360(年$50,000〜) | $169/月(10M PV/月まで) |
| セルフホスト | × | 無料(Community Edition) |
GA4は完全無料で使えるため、コスト面ではGA4が圧倒的に有利です。ただし、Plausibleはセルフホスト版も提供しており、自前のサーバーで運用すれば無料で利用可能です。
プライバシーの比較
GA4のプライバシー
- Cookie使用: ファーストパーティCookieを使用してユーザーを追跡
- IPアドレス: 収集するが匿名化(2023年以降)
- GDPR: 同意バナーの設置が推奨(必須の場合もあり)
- データ保持: 2ヶ月〜14ヶ月(設定可能)
- データの所在: Google のサーバー(米国中心)
- Googleへのデータ共有: 広告最適化にデータが利用される可能性
Plausibleのプライバシー
- Cookie不使用: Cookieを一切使わない
- IPアドレス: 収集しない(ハッシュ化して即破棄)
- GDPR: 完全準拠(同意バナー不要)
- データ保持: 無制限
- データの所在: EU内のサーバー
- 第三者へのデータ共有: 一切なし
GDPR対応の手間を省きたいならPlausibleが圧倒的に楽です。Cookieを使わないため同意バナーの実装が不要で、EU向けのサイトでも安心して使えます。
機能比較
| 機能 | GA4 | Plausible |
|---|---|---|
| リアルタイム | ◎ | ◎ |
| ページビュー | ◎ | ◎ |
| ユーザー数 | ◎ | ◎(推定値) |
| 流入元分析 | ◎ | ◎ |
| デバイス分析 | ◎ | ◎ |
| 地域分析 | ◎ | ◎ |
| イベントトラッキング | ◎(高度) | ◎(シンプル) |
| コンバージョン | ◎(詳細な設定) | ◎(ゴール設定) |
| ファネル分析 | ◎ | ○ |
| コホート分析 | ◎ | × |
| ユーザーエクスプローラー | ◎ | × |
| BigQuery連携 | ◎ | × |
| UTMパラメータ | ◎ | ◎ |
| カスタムイベント | ◎ | ◎ |
| API | ◎ | ◎ |
ダッシュボードの比較
GA4のダッシュボード
- 多機能だが複雑: 探索レポート、カスタムレポート、リアルタイム等
- 学習コスト高: UA(旧GA)から大幅にUIが変わり、習得に時間がかかる
- カスタマイズ性: カスタムダッシュボードの作成が可能
- Looker Studio連携: 詳細なレポート作成が可能
Plausibleのダッシュボード
- 1ページで完結: 必要な情報がすべて1画面に収まる
- 即座に理解可能: 学習コストほぼゼロ
- 高速表示: 軽量なため瞬時にロード
- 共有可能: ダッシュボードの公開URLを発行可能
「必要な情報を素早く確認したい」ならPlausibleのシンプルさは大きな魅力です。GA4は高機能ですが、日常的なアクセス確認にはオーバースペックに感じることが多いです。
パフォーマンスへの影響
| 項目 | GA4 | Plausible |
|---|---|---|
| スクリプトサイズ | 約45KB | 約1KB |
| ページ速度への影響 | 中〜大 | 極小 |
| Core Web Vitals | 影響あり | ほぼ影響なし |
| 広告ブロッカー | ブロックされる | ブロックされにくい |
PlausibleのスクリプトはGA4の約1/45のサイズで、ページの表示速度にほとんど影響しません。これはSEO(Core Web Vitals)にも好影響です。
また、GA4はほとんどの広告ブロッカーでブロックされるため、実際のアクセス数の20-40%が計測漏れしている可能性があります。Plausibleは広告ブロッカーにブロックされにくい設計です。
GA4のメリット・デメリット
メリット
- 無料: 基本機能がすべて無料
- 高度な分析: ファネル、コホート、ユーザーエクスプローラー等
- Google連携: Google Ads、Search Console、BigQuery等との統合
- 大規模サイト対応: エンタープライズ規模のデータ処理が可能
- 業界標準: 情報源が豊富で、人材の確保も容易
デメリット
- 学習コスト高: UAからの変更が大きく、習得に時間がかかる
- プライバシー問題: Cookie使用、GDPR対応の手間
- パフォーマンス影響: スクリプトが重い
- UIの複雑さ: 日常的な確認には機能が多すぎる
- データサンプリング: 大量データではサンプリングが発生
Plausibleのメリット・デメリット
メリット
- プライバシーファースト: Cookie不使用、GDPR完全準拠
- 軽量高速: 1KBのスクリプトでパフォーマンス影響極小
- シンプルUI: 1ページダッシュボードで即座に情報確認
- 広告ブロッカー耐性: ブロックされにくく計測精度が高い
- オープンソース: セルフホストも可能
デメリット
- 有料: 月$9〜の費用が発生
- 高度な分析の制限: ファネル分析やコホート分析は限定的
- Google連携なし: Google Adsとの統合ができない
- ユーザー個別追跡不可: Cookie不使用のためユーザー単位の追跡は不可
- 情報源が少ない: GA4ほどの学習リソースはない
ユースケース別おすすめ
個人ブログ・小規模サイト
おすすめ: Plausible — シンプルで軽量、GDPR対応の手間なし
ECサイト・コンバージョン重視
おすすめ: GA4 — 詳細なファネル分析、Google Ads連携が不可欠
EU向けサービス
おすすめ: Plausible — GDPR完全準拠で同意バナー不要
データ分析チームがいる組織
おすすめ: GA4 — BigQuery連携、Looker Studioでの高度な分析
表示速度を極限まで最適化したい
おすすめ: Plausible — 1KBのスクリプトでCore Web Vitalsに好影響
併用という選択肢
GA4とPlausibleは併用も可能です:
- GA4: 詳細な分析、Google Ads連携、コンバージョン追跡
- Plausible: 日常的なアクセス確認、チーム共有ダッシュボード
日々の確認はPlausibleのシンプルなダッシュボードで行い、詳細な分析が必要なときだけGA4を開く——という使い分けは非常に実用的です。
まとめ:結局どちらを選ぶべき?
| 重視するポイント | おすすめ |
|---|---|
| コスト | GA4 |
| プライバシー | Plausible |
| 機能の深さ | GA4 |
| 使いやすさ | Plausible |
| パフォーマンス | Plausible |
| Google連携 | GA4 |
| 計測精度 | Plausible |
**「高度な分析とGoogle連携が必要ならGA4、シンプルさとプライバシーを重視するならPlausible」**が結論です。
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