次世代画像フォーマットとは

従来のJPEGやPNGに代わる、より高効率な画像フォーマットが「次世代画像フォーマット」と呼ばれています。代表的なものがGoogleが開発したWebPと、Alliance for Open Media(AOMedia)が策定したAVIFです。

2026年現在、どちらも主要ブラウザでサポートされており、Webサイトの画像最適化において重要な選択肢となっています。

WebPとは

概要

WebPはGoogleが2010年に発表した画像フォーマットです。VP8動画コーデックの技術をベースにしています。

項目内容
開発元Google
初リリース2010年
ベース技術VP8(非可逆)/ 独自(可逆)
圧縮方式可逆・非可逆両対応
透過対応(アルファチャンネル)
アニメーション対応
最大解像度16,383 × 16,383 px
カラープロファイル8bit

WebPの特徴

  • JPEGと比較して**25〜34%**小さいファイルサイズ(同等画質)
  • PNGと比較して**26%**小さいファイルサイズ(可逆圧縮時)
  • エンコード・デコードが高速
  • 2026年時点でブラウザ対応率99%以上

AVIFとは

概要

AVIFはAV1動画コーデックの静止画版として2019年に正式リリースされたフォーマットです。

項目内容
開発元Alliance for Open Media(Netflix, Google, Apple等)
初リリース2019年
ベース技術AV1動画コーデック
圧縮方式可逆・非可逆両対応
透過対応(アルファチャンネル)
アニメーション対応(AVIFシーケンス)
最大解像度65,536 × 65,536 px
カラープロファイル8bit / 10bit / 12bit

AVIFの特徴

  • JPEGと比較して50%以上小さいファイルサイズ(同等画質)
  • WebPと比較しても**約20%**小さい
  • HDR(High Dynamic Range)対応
  • エンコードに時間がかかる

WebP vs AVIF 詳細比較

圧縮効率

同じ画質を維持した場合のファイルサイズ比較です。元画像をJPEG品質85で保存した場合を100%とします。

フォーマット相対サイズ削減率
JPEG(品質85)100%基準
WebP(品質80)65〜75%25〜35%
AVIF(品質65)40〜55%45〜60%

AVIFの圧縮効率が明らかに優れています。 特に低ビットレート(高圧縮)の領域でAVIFの優位性が際立ちます。

エンコード速度

フォーマットエンコード速度感覚的な目安(1枚あたり)
JPEG非常に高速数ミリ秒
WebP高速数十ミリ秒
AVIF低速数百ミリ秒〜数秒

AVIFのエンコードはWebPの5〜10倍時間がかかります。大量の画像を変換する場合は、この速度差が大きな問題になります。

デコード速度(表示速度)

フォーマットデコード速度
JPEG非常に高速
WebP高速
AVIFやや遅い

AVIFはデコードにもやや時間がかかりますが、通常のWebブラウジングでは体感できない程度です。

ブラウザ対応状況(2026年3月時点)

ブラウザWebPAVIF
Chrome○(v32〜)○(v85〜)
Firefox○(v65〜)○(v93〜)
Safari○(v14〜)○(v16.4〜)
Edge○(v18〜)○(v85〜)
Samsung Internet

2026年時点では、WebPもAVIFも主要ブラウザすべてでサポートされています。ただし、古いブラウザやメールクライアントではAVIFが表示できない場合があります。

機能比較

機能WebPAVIF
可逆圧縮
非可逆圧縮
透過(アルファ)
アニメーション
HDR×
10bit / 12bit×
プログレッシブ表示×
ツールの充実度

どちらを選ぶべきか?

AVIFが向いているケース

  • 写真メインのWebサイト — 圧縮効率の差が最も出る
  • 帯域幅を極限まで節約したい — モバイルユーザーが多いサイト
  • HDRコンテンツ — 10bit以上の色深度が必要
  • エンコード時間が許容できる — ビルド時に事前変換する場合

WebPが向いているケース

  • リアルタイム変換が必要 — CDNでオンデマンド変換する場合
  • 大量の画像を処理 — エンコード速度が重要
  • ツールチェーンの互換性 — CMSやCDNがAVIF未対応の場合
  • アニメーション — GIF代替としてWebPの方が安定

2026年のおすすめ戦略

最もおすすめのアプローチは、AVIFとWebPの両方を用意してフォールバックする方法です。

<picture>
  <source srcset="photo.avif" type="image/avif">
  <source srcset="photo.webp" type="image/webp">
  <img src="photo.jpg" alt="写真の説明">
</picture>

ブラウザが対応しているフォーマットを自動的に選択してくれます。

実際の変換手順

コマンドラインでの変換

# JPEG → WebP
cwebp -q 80 input.jpg -o output.webp

# JPEG → AVIF
avifenc --min 20 --max 35 input.jpg output.avif

# PNG → WebP(可逆)
cwebp -lossless input.png -o output.webp

# PNG → AVIF(可逆)
avifenc --lossless input.png output.avif

ビルドツールでの自動変換

Webサイトのビルドパイプラインに画像変換を組み込むのが効率的です。

  • Astro: @astrojs/image で自動変換
  • Next.js: next/image で自動最適化
  • Vite: vite-plugin-image-optimizer を使用

パフォーマンス計測

画像最適化の効果は、以下のツールで計測できます。

ツール計測項目
PageSpeed InsightsLCP、画像最適化の提案
WebPageTest画像ごとの転送量
Chrome DevToolsNetwork タブで画像サイズ確認
Lighthouseパフォーマンススコア

よくある質問

Q: WebPやAVIFはSEOに影響する?

直接的なSEO効果はありませんが、ページ速度の改善を通じて間接的にSEOに好影響を与えます。GoogleはCore Web Vitals(特にLCP)をランキング要因としています。

Q: SNSでWebP/AVIFは使える?

X(Twitter)やFacebookはWebPに対応していますが、AVIFは一部プラットフォームで非対応の場合があります。OGP画像には安全のためJPEGまたはPNGを使うのが無難です。

Q: 既存の画像をすべて変換すべき?

トラフィックの多いページから優先的に変換するのがおすすめです。すべてを一度に変換する必要はありません。

まとめ

比較項目WebPAVIF
圧縮率
エンコード速度
ブラウザ対応
ツールの充実
将来性

2026年時点の結論としては、可能ならAVIFを第一候補、WebPをフォールバックとして使うのが最適です。


HEIC/WebP/AVIFなどの画像フォーマット変換は Assistyの画像変換ツール で簡単に行えます。ブラウザ上で完結するため、画像がサーバーに送信されることはありません。