QRコードは無料で誰でも作れる
QRコードはデンソーウェーブが特許をオープンにしているため、商用利用も含めて無料で作成・使用できます。ロゴやURLが期限切れになる「短縮URL付きの有料QR」と違い、自分で作った静的QRコードは永久に使えます。
QRコードに入れられる情報の種類
| 種類 | 用途 | 推奨サイズ(印刷) |
|---|---|---|
| URL | ウェブサイトへの誘導 | 1.5cm角以上 |
| WiFi接続情報 | カフェ・店舗のWiFi接続 | 2cm角以上 |
| vCard(連絡先) | 名刺の電話番号・メール | 1.5cm角以上 |
| SMS | 問い合わせ用ショートメール | 1.5cm角以上 |
| メール | 件名・本文付きメール起動 | 1.5cm角以上 |
| 電話番号 | ワンタップで電話発信 | 1cm角以上 |
| プレーンテキスト | クーポンコード等 | 1cm角以上 |
| 地図座標 | Google Maps等を起動 | 1.5cm角以上 |
QRコード作成の基本手順
1. 入れたい情報を決める
「何のためのQRコードか」を最初に決める。例:
- 名刺 → vCard or URL
- 飲食店メニュー → URL
- イベントWiFi → WiFi接続情報
- セミナー出欠 → URL(フォーム)
2. QRコードジェネレーターを開く
ハカドルツールズのQRコード作成ツールなど、ブラウザで完結する無料ツールがおすすめ。サーバーに送信されないため、社内情報や個人情報を含めても安全です。
3. 誤り訂正レベルを選ぶ
| レベル | 復元率 | 用途 |
|---|---|---|
| L | 約7% | 印刷物が綺麗な状態で読み取れる場合 |
| M | 約15% | 一般的な用途(推奨デフォルト) |
| Q | 約25% | 多少汚れる可能性がある屋外掲示 |
| H | 約30% | ロゴを中央に重ねる場合・大きく汚れる可能性 |
中央にロゴを入れる場合はHレベルにすることで、ロゴで隠れた部分を補完して読み取れます。
4. サイズを決める
- 印刷物: 最低 1.5cm角、できれば 2cm角
- モニター表示: 最低 200×200px、推奨 400×400px
- ポスター・大型掲示: 「読み取り距離 × 1/10」が目安
5. ダウンロード形式を選ぶ
| 形式 | 用途 | 拡大しても綺麗か |
|---|---|---|
| PNG | Web・SNS | × |
| SVG | 印刷物・名刺・チラシ | ◯ |
| JPG | サイズ重視 | × |
| EPS/PDF | 印刷会社入稿 | ◯ |
印刷物にはSVG形式を選ぶと、どれだけ拡大しても劣化しません。
用途別の作り方
URL用QRコード
https://example.com/menu
URLのまま入力するだけ。URL末尾に ?utm_source=qr&utm_medium=poster などのGAパラメータを付けると流入計測ができます。
WiFi接続用QRコード
WiFiのSSID・パスワード・暗号化方式を入れた文字列を作ると、スマホがかざすだけで自動接続します。
WIFI:S:MySSID;T:WPA;P:MyPassword;;
| パラメータ | 内容 | 例 |
|---|---|---|
| S | SSID | MySSID |
| T | 暗号化方式 | WPA / WEP / nopass |
| P | パスワード | MyPassword |
| H | 隠れSSID | true(ステルスSSIDの場合) |
vCard用QRコード(名刺)
BEGIN:VCARD
VERSION:3.0
N:藤牧;宗太郎
FN:藤牧 宗太郎
ORG:株式会社XXX
TEL:090-0000-0000
EMAIL:[email protected]
URL:https://example.com
END:VCARD
スマホで読み取るとそのまま連絡先に追加できます。
SMS用QRコード
SMSTO:09000000000:お問い合わせ
タップでSMSアプリが起動し、宛先と本文がプリセットされます。
メール用QRコード
mailto:[email protected]?subject=お問い合わせ&body=こんにちは
件名・本文をプリセットしたメール作成画面が開きます。
読み取り精度を高めるコツ
| 工夫 | 効果 |
|---|---|
| 周囲に余白(クワイエットゾーン)を確保 | 読み取り失敗の80%は余白不足が原因。最低でもセルサイズの4倍の余白を確保 |
| 黒地に白QRは避ける | 反転QRは古いリーダーでは読み取れない |
| 印刷時は最低150dpiで | スマホカメラの解像度に合わせる |
| 曲面に貼らない | 円柱・球体に貼ると歪んで読み取れない |
| 背景に画像を置かない | コントラスト低下で読み取り失敗 |
デザインQRコードの作り方
中央にロゴを配置するデザインQRコードを作るときは:
- 誤り訂正レベルをHに設定
- ロゴサイズはQR全体の20%以下
- ロゴと背景のコントラストを確保(白背景に有色ロゴが理想)
- 作成後に必ず実機テスト: iPhone標準カメラ・Androidのカメラ両方で読み取り確認
QRコードのセキュリティ注意点
QRコードは中身のURLが目視できないため、悪意のあるURLが仕込まれた「QRishing(クイッシング)」というフィッシング手口があります。
作る側の注意:
- 自分のサイト以外のリンクを安易に入れない
- 短縮URL経由は避け、できればドメインが見える長いURLを使う
読み取る側の注意:
- 公共の貼り紙・ポスターのQRは慎重に
- 読み取り後にURLプレビューを必ず確認
- カメラアプリのURLプレビュー機能を有効化
静的QRと動的QR
| 種類 | 仕組み | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| 静的QR | URLを直接埋め込み | 永久に使える・無料 | 後からURL変更不可 |
| 動的QR | 短縮URL経由でリダイレクト | URL変更可能・アクセス計測可 | 有料サービスが多い・サービス停止で読めなくなる |
個人利用は静的QR一択。後からURLが変わる可能性があるなら、自分で短縮URLサービスを運用するか、転送設定可能な独自ドメインを使うのが堅実です。
まとめ
- QRコードは無料・商用OKで誰でも作れる
- 用途に応じてURL・WiFi・vCardなどの形式を選ぶ
- ロゴを入れるなら誤り訂正レベルH、印刷物にはSVG形式
- 静的QRなら永久に使えてサービス停止リスクなし
関連ツール: QRコード作成ツール ではURL・WiFi・vCard・SMS・メール・電話・テキスト・地図など8種類のQRコードを無料・登録不要で作成できます。SVG/PNG両対応で、ブラウザ完結なのでデータも一切送信されません。