Googleスプレッドシート関数 — 用途別50選

Googleスプレッドシートには500以上の関数がありますが、実務で使うのはそのうちの一部です。この記事では、仕事で本当に役立つ関数を50個、用途別に紹介します。

各関数には構文と使用例を添えていますので、そのままコピーして使えます。

基本の集計関数(10選)

1. SUM — 合計

=SUM(A1:A10)

指定範囲の数値を合計します。最も基本的な関数です。

2. AVERAGE — 平均

=AVERAGE(A1:A10)

指定範囲の数値の平均値を返します。

3. COUNT — 数値のセル数

=COUNT(A1:A10)

数値が入力されているセルの個数を数えます。

4. COUNTA — 空でないセル数

=COUNTA(A1:A10)

空白でないセルの個数を数えます。テキストを含むセルもカウントします。

5. COUNTBLANK — 空白セル数

=COUNTBLANK(A1:A10)

空白セルの個数を数えます。データの入力漏れチェックに便利です。

6. MAX — 最大値

=MAX(A1:A10)

7. MIN — 最小値

=MIN(A1:A10)

8. MEDIAN — 中央値

=MEDIAN(A1:A10)

データの中央値を返します。外れ値の影響を受けにくい指標です。

9. LARGE — N番目に大きい値

=LARGE(A1:A10, 3)

3番目に大きい値を返します。ランキング作成に使えます。

10. SMALL — N番目に小さい値

=SMALL(A1:A10, 2)

2番目に小さい値を返します。

条件付き集計(8選)

11. SUMIF — 条件付き合計

=SUMIF(A1:A10, "東京", B1:B10)

A列が「東京」の行のB列の値を合計します。

12. SUMIFS — 複数条件の合計

=SUMIFS(C1:C10, A1:A10, "東京", B1:B10, ">=1000")

A列が「東京」かつB列が1000以上の行のC列を合計します。

13. COUNTIF — 条件付きカウント

=COUNTIF(A1:A10, "完了")

「完了」と書かれたセルの数を数えます。

14. COUNTIFS — 複数条件のカウント

=COUNTIFS(A1:A10, "東京", B1:B10, ">=1000")

15. AVERAGEIF — 条件付き平均

=AVERAGEIF(A1:A10, "東京", B1:B10)

16. AVERAGEIFS — 複数条件の平均

=AVERAGEIFS(C1:C10, A1:A10, "東京", B1:B10, "正社員")

17. MAXIFS — 条件付き最大値

=MAXIFS(B1:B10, A1:A10, "東京")

18. MINIFS — 条件付き最小値

=MINIFS(B1:B10, A1:A10, "東京")

検索・参照関数(8選)

19. VLOOKUP — 縦方向の検索

=VLOOKUP("A001", A:D, 3, FALSE)

A列から「A001」を探し、同じ行の3列目の値を返します。最も使用頻度の高い関数の一つです。

注意: VLOOKUPは検索列より左の列を取得できません。その場合はINDEX+MATCHを使います。

20. HLOOKUP — 横方向の検索

=HLOOKUP("売上", A1:Z3, 2, FALSE)

1行目から「売上」を探し、同じ列の2行目の値を返します。

21. INDEX — 位置指定で値を取得

=INDEX(A1:D10, 3, 2)

範囲の3行目・2列目の値を返します。

22. MATCH — 値の位置を検索

=MATCH("A001", A:A, 0)

A列の中で「A001」が何行目にあるかを返します。

23. INDEX + MATCH — VLOOKUPの上位互換

=INDEX(C:C, MATCH("A001", A:A, 0))

A列から「A001」を探し、同じ行のC列の値を返します。VLOOKUPと違い、検索列より左の列も取得できます。

24. XLOOKUP — 次世代のVLOOKUP

=XLOOKUP("A001", A:A, C:C, "見つかりません")

Googleスプレッドシートでも2024年から利用可能になりました。VLOOKUPの弱点をすべて克服した関数です。

25. FILTER — 条件で行を抽出

=FILTER(A1:D10, B1:B10="東京")

B列が「東京」の行だけを抽出して表示します。配列関数なので複数行が返されます。

26. UNIQUE — 重複を除去

=UNIQUE(A1:A100)

重複を除いた一意の値のリストを返します。

文字列操作(8選)

27. LEFT — 左からN文字

=LEFT(A1, 3)

28. RIGHT — 右からN文字

=RIGHT(A1, 4)

29. MID — 指定位置からN文字

=MID(A1, 3, 5)

3文字目から5文字を取り出します。

30. LEN — 文字数

=LEN(A1)

31. SUBSTITUTE — 文字列の置換

=SUBSTITUTE(A1, "株式会社", "(株)")

「株式会社」を「(株)」に置換します。

32. CONCATENATE / & — 文字列の結合

=A1 & " " & B1
=CONCATENATE(A1, " ", B1)

33. TRIM — 余分なスペースを除去

=TRIM(A1)

前後のスペースと連続するスペースを1つにまとめます。データ整形に必須。

34. TEXT — 数値を書式付きテキストに変換

=TEXT(A1, "yyyy/mm/dd")
=TEXT(A1, "#,##0円")

日付・時刻関数(6選)

35. TODAY — 今日の日付

=TODAY()

36. NOW — 現在の日時

=NOW()

37. DATEDIF — 2つの日付の差

=DATEDIF(A1, B1, "Y")

A1からB1までの年数を返します。「M」で月数、「D」で日数。年齢計算に便利です。

38. EDATE — N月後の日付

=EDATE(A1, 3)

A1の3ヶ月後の日付を返します。契約期限の計算に便利です。

39. WORKDAY — 営業日計算

=WORKDAY(A1, 10)

A1から10営業日後の日付を返します。土日を自動的にスキップします。

40. NETWORKDAYS — 営業日数の計算

=NETWORKDAYS(A1, B1)

A1からB1までの営業日数を返します。稼働日の計算に使います。

論理関数(5選)

41. IF — 条件分岐

=IF(A1>=80, "合格", "不合格")

42. IFS — 複数条件の分岐

=IFS(A1>=90, "S", A1>=80, "A", A1>=70, "B", TRUE, "C")

IF文のネストが不要になり、読みやすくなります。

43. IFERROR — エラー時の代替値

=IFERROR(VLOOKUP(A1, B:C, 2, FALSE), "該当なし")

VLOOKUPでエラーが出た場合に「該当なし」を表示します。

44. AND / OR — 複数条件の組み合わせ

=IF(AND(A1>=80, B1>=80), "両方合格", "不合格あり")
=IF(OR(A1>=80, B1>=80), "いずれか合格", "両方不合格")

45. SWITCH — 値による分岐

=SWITCH(A1, 1, "月曜", 2, "火曜", 3, "水曜", "その他")

上級関数(5選)

46. ARRAYFORMULA — 配列数式

=ARRAYFORMULA(B2:B100 * C2:C100)

1つの数式で列全体に計算を適用します。各行に数式をコピーする必要がなくなります。

47. QUERY — SQLライクなデータ抽出

=QUERY(A1:D100, "SELECT A, C WHERE B='東京' ORDER BY C DESC")

Googleスプレッドシート最強の関数と言われます。SQLに似た構文でデータの抽出・集計・ソートが1つの数式で完結します。

48. IMPORTRANGE — 他のスプレッドシートのデータ参照

=IMPORTRANGE("スプレッドシートのURL", "シート名!A1:D100")

別のスプレッドシートからデータを取り込みます。部署間でのデータ共有に便利です。

49. REGEXMATCH — 正規表現マッチング

=REGEXMATCH(A1, "^[0-9]{3}-[0-9]{4}$")

セルの値が正規表現パターンに一致するかを判定します。郵便番号や電話番号のバリデーションに使えます。

50. SPARKLINE — セル内ミニグラフ

=SPARKLINE(B2:M2, {"charttype","bar";"max",100})

セル内に小さなグラフを描画します。ダッシュボードの作成に便利です。

関数を効率的に覚えるコツ

1. まず10個を使いこなす

SUM、AVERAGE、IF、VLOOKUP、COUNTIF、SUMIF、LEFT/RIGHT/MID、TEXT、TODAY、IFERRORの10個をマスターすれば、日常業務の8割はカバーできます。

2. F1キーでヘルプを見る

関数を入力中にF1キーを押すと、構文と使用例が表示されます。

3. QUERYを覚えると世界が変わる

QUERY関数を使えると、これまで複雑な関数のネストで実現していた処理が1行で書けるようになります。

関数のチートシートを活用する

kitly.me のスプレッドシート関数チートシート では、よく使う関数を用途別に一覧で確認できます。ブックマークしておけば、関数の構文を忘れたときにすぐ参照できます。

まとめ

Googleスプレッドシートの関数は、実務で使う50個を押さえれば十分です。まずは基本の集計関数とVLOOKUP、IFから始めて、慣れてきたらQUERYやARRAYFORMULAに挑戦しましょう。

関数を使いこなせると、手作業で1時間かかっていた集計が数秒で完了するようになります。

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