画像一括リサイズが必要なシーン
大量の画像を一つずつリサイズするのは非常に手間がかかります。以下のようなシーンでは、一括リサイズが効率的です。
- ECサイト — 商品画像を統一サイズに揃える
- ブログ・メディア — 記事に使う画像を最適なサイズに変換
- SNS投稿 — Instagram、Twitter用にサイズを調整
- メール送信 — 大量の写真を添付ファイルサイズ制限内に収める
- プレゼン資料 — PowerPointに挿入する画像を軽量化
- Webサイト公開 — 撮影した写真をWeb用サイズに一括変換
一括リサイズの前に決めること
サイズ指定の方法
| 方法 | 説明 | 用途 |
|---|---|---|
| ピクセル指定 | 幅1200px、高さ800pxなど | サイズを厳密に統一したい |
| パーセント指定 | 元のサイズの50%など | 一律で縮小したい |
| 長辺指定 | 長辺を1200pxに統一 | アスペクト比を維持したい |
| 短辺指定 | 短辺を600pxに統一 | 正方形に近い画像向け |
よく使うサイズ
| 用途 | 推奨サイズ |
|---|---|
| ブログ記事内 | 幅800〜1200px |
| サムネイル | 300×300px or 400×300px |
| OGP画像 | 1200×630px |
| Instagram正方形 | 1080×1080px |
| Instagramストーリー | 1080×1920px |
| Twitter投稿 | 1200×675px |
| ECサイト商品 | 800×800px〜1200×1200px |
方法1: Windowsで一括リサイズ
PowerToysの「Image Resizer」(おすすめ)
Microsoft公式の無料ツール「PowerToys」に含まれる Image Resizer が最も手軽です。
インストール
- Microsoft Storeで「PowerToys」を検索
- インストール
- PowerToysの設定画面で「Image Resizer」が有効になっていることを確認
使い方
- リサイズしたい画像ファイルを複数選択
- 右クリック → 「画像のサイズ変更」を選択
- プリセット(Small / Medium / Large / Phone)を選ぶか、カスタムサイズを入力
- 「サイズ変更」をクリック
プリセットのカスタマイズ
PowerToysの設定画面でプリセットサイズを自由に変更できます。
| プリセット名 | デフォルトサイズ | カスタマイズ例 |
|---|---|---|
| Small | 854×480 | 400×300(サムネイル用) |
| Medium | 1366×768 | 800×600(ブログ用) |
| Large | 1920×1080 | 1200×900(高品質Web用) |
| Phone | 320×568 | 1080×1080(Instagram用) |
Windowsフォトアプリ
Windows 11のフォトアプリでも個別にリサイズできますが、一括処理には向きません。
IrfanView(フリーソフト)
古くからある定番の画像ビューアで、一括リサイズ機能が充実しています。
- IrfanViewを起動
- 「ファイル」→「一括変換/名前変更」を選択
- リサイズしたい画像を追加
- 「出力形式の設定」でサイズを指定
- 「開始」をクリック
方法2: macOSで一括リサイズ
プレビューアプリ(標準搭載)
Macに標準搭載のプレビューアプリで一括リサイズが可能です。
- リサイズしたい画像をすべて選択
- 右クリック → 「プレビューで開く」
Cmd + Aで全画像を選択- 「ツール」→「サイズを調整」を選択
- 幅や高さを入力
- 「OK」をクリック
Cmd + Sで保存
Automatorでワークフロー作成
繰り返し使う場合は、Automatorでワークフローを作ると便利です。
- Automatorを起動
- 「クイックアクション」を選択
- 「イメージをスケーリング」アクションを追加
- サイズを指定(例: 1200px)
- 保存
これで、Finderの右クリックメニューからいつでも一括リサイズできるようになります。
sipコマンド(ターミナル)
# sipsで一括リサイズ(macOS標準コマンド)
# 幅1200pxにリサイズ(アスペクト比維持)
sips --resampleWidth 1200 *.jpg
# 高さ800pxにリサイズ
sips --resampleHeight 800 *.jpg
# 最大1200×1200pxに収める
sips --resampleHeightWidthMax 1200 *.jpg
方法3: オンラインツールで一括リサイズ
オンラインツールの比較
| ツール | 一括処理数 | フォーマット対応 | プライバシー |
|---|---|---|---|
| Assisty | 多数対応 | JPEG/PNG/WebP等 | ブラウザ完結(安全) |
| Bulk Resize Photos | 無制限 | JPEG/PNG/WebP/AVIF | ブラウザ完結 |
| iLoveIMG | 制限あり | JPEG/PNG/GIF | サーバー送信あり |
ブラウザ完結型のメリット
- ファイルがサーバーに送信されない
- インストール不要
- スマホからも使える
- 個人情報を含む画像でも安心
方法4: コマンドラインで一括リサイズ
ImageMagick
最も柔軟で強力なコマンドラインツールです。
# インストール
# macOS
brew install imagemagick
# Ubuntu
sudo apt install imagemagick
# 幅1200pxにリサイズ(アスペクト比維持)
mogrify -resize 1200x *.jpg
# 高さ800pxにリサイズ
mogrify -resize x800 *.jpg
# 最大1200×800pxに収める
mogrify -resize 1200x800 *.jpg
# 正確に800×600pxにリサイズ(比率無視)
mogrify -resize 800x600! *.jpg
# 50%に縮小
mogrify -resize 50% *.jpg
# 別フォルダに出力
mkdir -p resized
for f in *.jpg; do
convert "$f" -resize 1200x "resized/$f"
done
ImageMagickの便利なオプション
| オプション | 効果 |
|---|---|
-quality 85 | JPEG品質を指定 |
-strip | EXIFデータを除去 |
-auto-orient | EXIFの向き情報を適用 |
-sharpen 0x1 | リサイズ後にシャープネスを適用 |
実用的なワンライナー
# Web用に最適化(リサイズ + 品質調整 + EXIF除去)
mogrify -resize 1200x -quality 85 -strip -auto-orient *.jpg
# サムネイル作成(中央クロップ)
mogrify -resize 400x400^ -gravity center -extent 400x400 *.jpg
リサイズ時の注意点
アスペクト比を維持する
画像のアスペクト比(縦横比)を無視してリサイズすると、画像が歪みます。幅か高さのどちらか一方を指定し、もう一方は自動計算させるのが基本です。
拡大はなるべく避ける
ラスター画像(JPEG, PNG)を元サイズより拡大すると、ぼやけた画像になります。元の解像度以上への拡大は原則避けましょう。
元画像を保持する
一括リサイズは上書き保存されることがあるため、必ず元画像のバックアップを取ってから実行しましょう。
EXIF情報の向き
スマホで撮影した写真はEXIF情報に向き(回転)データが含まれています。リサイズツールによってはEXIFの向きが反映されず、画像が回転した状態になることがあります。-auto-orient オプションで対処できます。
よくある質問
Q: リサイズと圧縮の違いは?
- リサイズ — 画像のピクセル数(サイズ)を変更する
- 圧縮 — 同じサイズのまま、ファイルサイズを削減する(品質調整)
両方を組み合わせるとより効果的にファイルサイズを削減できます。
Q: 一括リサイズで画質は落ちる?
縮小であれば、画質の劣化はほとんど気になりません。ただし、JPEG保存時に再圧縮されるため、品質80以上を指定するのがおすすめです。
Q: 何枚まで一括処理できる?
ツールによりますが、コマンドラインツール(ImageMagick等)であれば数千枚単位の処理も可能です。オンラインツールは数十枚程度が目安です。
まとめ
| 環境 | おすすめ方法 |
|---|---|
| Windows | PowerToys Image Resizer |
| Mac | プレビューアプリ or sipsコマンド |
| オンライン | ブラウザ完結型ツール |
| 大量処理 | ImageMagick(コマンドライン) |
ブラウザ上で手軽に画像をリサイズ・圧縮するなら Assistyの画像リサイズツール をご利用ください。ファイルがサーバーに送信されないため、プライバシーも安全です。