StripeとSquareの基本的な違い

キャッシュレス決済を導入するとき、StripeとSquareは最も検討されるサービスです。しかし、この2つは得意分野が大きく異なります。

Stripeはオンライン決済に特化したプラットフォームです。2010年にアイルランドで創業し、強力なAPIを武器に世界中のECサイトやSaaSで採用されています。開発者フレンドリーな設計が最大の特徴です。

Squareは対面決済からスタートしたサービスです。2009年にTwitter共同創業者のジャック・ドーシーが設立し、スマホに接続する小さなカードリーダーで対面決済の革命を起こしました。現在はオンライン決済にも対応しています。

機能比較表

項目StripeSquare
オンライン決済◎ 非常に強い○ 対応
対面決済(POS)△ Stripe Terminal◎ Square Reader/Register
API非常に充実あり(Stripeほどではない)
サブスクリプションStripe BillingSquare Subscriptions
請求書発行Stripe InvoicingSquare Invoices
ECサイト構築パートナー連携(Shopify等)Square Online
不正検知Stripe Radar(機械学習)標準搭載
予約管理なしSquare Appointments
在庫管理なしSquare for Retail
給与計算なしなし(日本未対応)
多通貨対応135以上の通貨限定的
Connect(マーケットプレイス)Stripe Connectなし

手数料比較(日本)

Stripe

決済方法手数料
クレジットカード(国内)3.6%
クレジットカード(海外)3.6% + ¥40
JCB3.6%
コンビニ決済3.6%(最低¥120)
銀行振込1.5%(最低¥300)
Link(ワンクリック決済)3.6%

Square

決済方法手数料
対面(ICカード/タッチ)3.25%
対面(手入力)3.75%
オンライン3.6%
請求書3.25%
QRコード3.25%

ポイント: オンライン決済の手数料はほぼ同じ(3.6%)。対面決済ではSquareの方が安い(3.25%)。Stripeは銀行振込(1.5%)が使える点が高額決済で有利です。

開発者向け機能

Stripe API

Stripeの最大の強みがAPIの充実度です。

  • RESTful API + クライアントライブラリ(Node.js, Python, Ruby, PHP, Go, Java, .NET)
  • Stripe Elements(カスタマイズ可能な決済フォームUI)
  • Webhookイベント(100種類以上)
  • Stripe CLI(ローカルテスト用)
  • テスト環境が完備(テスト用カード番号)
  • Stripe Connect(マーケットプレイス決済)
// Stripe決済の実装例(Node.js)
const stripe = require('stripe')('sk_test_xxx');

const paymentIntent = await stripe.paymentIntents.create({
  amount: 1000,
  currency: 'jpy',
  payment_method_types: ['card'],
});

Square API

  • REST API + SDK(各言語対応)
  • Web Payments SDK(決済フォーム)
  • Webhookイベント
  • サンドボックス環境

開発者視点ではStripeが圧倒的に優れています。ドキュメントの質、SDKの充実度、テスト環境の使いやすさ、すべてにおいてStripeが上です。

こんなビジネスにおすすめ

Stripeがおすすめ

  • ECサイト/オンラインショップ: カスタム決済フローが必要
  • SaaS: サブスクリプション課金が中心
  • マーケットプレイス: Stripe Connectで出品者への分配
  • グローバル展開: 135通貨対応
  • 開発リソースがある: APIを使ったカスタム実装

Squareがおすすめ

  • 実店舗: カフェ、レストラン、小売店
  • 対面+オンラインの両方: POSとECを統合管理
  • 予約制ビジネス: 美容室、サロン、クリニック
  • 個人事業主: 開発なしですぐ導入
  • 請求書発行が多い: フリーランス、士業

メリット・デメリット

Stripe

メリット

  • 世界最高水準のAPI
  • サブスクリプション管理が強力
  • 不正検知(Radar)の精度が高い
  • グローバル対応

デメリット

  • 対面決済は弱い
  • 開発が必要(非エンジニアには敷居が高い)
  • 日本語サポートがやや弱い
  • 審査に時間がかかることがある

Square

メリット

  • 対面決済が手軽
  • POSレジが無料で使える
  • 審査が早い(最短即日)
  • 予約管理・在庫管理も一体化

デメリット

  • APIの自由度がStripeに劣る
  • サブスクリプション管理が弱い
  • グローバル対応が限定的
  • 大規模ECには向かない

結論:どちらを選ぶべき?

オンライン決済メインならStripe一択です。API、サブスクリプション、マーケットプレイス機能で、Stripeに匹敵するサービスは他にありません。

対面決済メイン、または対面+オンラインの統合管理ならSquareです。POSレジ、予約管理、在庫管理まで1つで完結する手軽さは、実店舗ビジネスにとって大きな価値です。

迷ったら「お客さんはどこで支払うか?」で判断してください。画面の中ならStripe、目の前ならSquare。シンプルですが、これが最も正しい選び方です。

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